手帳を買いに行った話

 

 

不要不急の外出を控えろと言われ続けて、実際僕は家にこもってぐうたらな生活をしていたのだが、やはり必要な外出をすることもあるわけでありまして。

 

僕は手帳探しの旅に出た。

 

手帳とかどう考えても不要不急の外出なんだが、今の僕にとっては手帳はやはり重要で、その上1ヶ月待つときっとこの一年手帳なしで過ごすことになりそうなのだから仕方がない。

 

一文が長い、悪い癖だ。

 

もともとズボラな人間なので思い立った時に動かなければずっとやらないままになる。デスクの卓上カレンダーは2019年12月のまま大切に保管されている。ついでだから卓上カレンダーも探すことにした。

 

駅前の本屋さんは数ヶ月前に潰れた。おかげで当てが全くない。仕方ないから街に出る。一番行きやすいのは、上野。

ケチなので定期圏内の駅まで電車に乗って、あとは歩く。20分くらいか? まぁ散歩だと思えば大したことはない。

 

電車の中はすっからかんだった。構内の壁からは広告が消えていた。確かに利用者がいないところにわざわざ金出して広告張る会社なんかいないか。合理的だが、ちょっと寂しい。

 

しばらく歩いて不忍池に着いた。意外と散歩している人が多い印象。

 

こいつらみんな不要不急の外出してんじゃねーかって思ったけど自分もしっかり外出してるから何も言えないし、多分この場にいる人全員同じこと考えてる気がする。心理学の勉強をしていればこういう状態の専門用語とかがパッと出てくるんだろうな、僕は知らない。

 

全員ちゃんとマスクをつけていた。なんだよみんなマスク持ってんじゃんとか思った矢先に目の前にマスクつけていないおじさんが現れた。いやマスク持ってないんかーいってちょっと安心したんだけど別にここ安心するポイントじゃないんだよな。

 

上野に着いたはいいが、手帳ってどこに売ってんだ? Googleマップで「文具店」を検索。Loftを発見、これは勝利。と思ったのもつかの間、緊急事態宣言を受けて閉まってた。コロナめ、ことごとく邪魔をしやがる。

 

 

上野もやはり人は少なかった。当然ゼロではないし、車もそこそこ走ってるが。人口が激減するも最低限のインフラは保持されてるような、終末の2歩手前都市みたいな感じがした。近未来型RPGの世界を探索しているようなワクワクを覚えた自分もいた。

 

 

何軒か書店巡りをした。閉まってたり、手帳は扱ってなかったりで、全滅した。駅前の本屋さえ潰れてなければ、と思ったところでどうしようもない。

 

そしてなぜか閃いてしまった。通販でいいじゃん。え、バカなのか? なんで今まで気づかなかったんだ? 

 

 

完全に不要不急の外出をしてしまった。

 

 

萎えたのでスイーツでも買って帰るか。いつものスーパーに寄ることにした。アップルパイを買った。でかいやつだ。

今日も平和だ。と言いたいところだが、帰ってくるとアパートの前に救急車が止まっていた。事情は知らんが、割とびびった。

アマプラでPSYCHO-PASS2を見ながらアップルパイをむしゃむしゃした。やっぱり平和だった。

 

PSYCHO-PASS、面白かったんだけど、1期に比べて人がドカドカ死んじゃって見ててしんどかった。ただでさえ人に会えない時期なのに、「二度と会うことができない人たち」にたくさん遭遇してしまって軽く鬱になった。

 

そういえば言い忘れてたんだけど、手帳と卓上カレンダーはちゃんと注文しましたよ。

 

フィクションにおける死は主人公の身近な人で、しかも一人だけってのがいいと思ってる。NARUTOにおけるネジみたいな。まぁNARUTOも人はめっちゃ死んでるんだけど、あれは今まで遭遇した死の中でトップクラスに美しいって僕は思ってる。

 

だからさ、とっつぁんが死んでから宜野座さんが眼鏡外したり、佐々山→狡噛→常守と引き継がれるSPINNEL(?)のタバコとか見るとめちゃめちゃテンション上がるんですよ、分かりますか?

 

全然関係ないけどPSYCHO-PASSの人たちの名前むずすぎるでしょ。漢字分かんねぇよ。

 

 

 

そんなことより聞いてくれ。また「後ろ歩きおじさん」を見かけたんだ(バケツのおじさん - 日常口参照)。でもな、そのおじさん、僕の知ってる「後ろ歩きおじさん」とはまた別の人なんだったんだ、しかも今日だけで2人も見つけた。

 

すごくないか、この地域には「後ろ歩きおじさん」が既に3人もいるんだぞ。どうやら後ろ歩きは伝染するらしい。

 

 

でも伝染するにしては不自然なんだ。

 

 

なんで「後ろ歩きおばさん」は現れないんだ?